教育関連の資料置き場 2nd.blog

教育関連の資料置き場です

教育関連の良書

どこかで書いた気がするが再掲ということで。

部分的な話は出ているので、全体を総括できるものを書いていきたいと思います。まあ話の前提ですね。

 

科学の発見

科学の発見

 

 

 

物事は歴史の積み重ね

一般的に系統学習と問題解決学習(児童中心主義)という二系統があります。後者はアメリカの思想(プラグマティズム)が反映されています。

ゆとり教育の本質

ちなみにゆとり教育の本質は系統学習から問題解決学習(児童中心主義)への移行です。

系統学習

系統学習の典型は、明治末期から1933年(昭和8年)頃にかけて展開された。その後第二次世界大戦が終わり、アメリカの新教育が導入され、それを背景として経験主義的な問題解決学習が流行となった。しかし、1958年(昭和33年)頃から子どもの学力低下を背景に、安易な児童中心主義として問題解決学習が批判され、系統学習が見直されるようになってきた。

系統学習 - Wikipedia

問題解決学習

アメリカの教育学者のジョン・デューイの学習理論。学習を能動的なものと規定し、知識の暗記にみられる受動的なものを脱却し、自ら問題を発見し解決していく能力を身につけていくことに本質をもとめた。

問題解決学習 - Wikipedia

科目としては総合的な学習ですね。結果が示すように日本は失敗?しています。なぜ失敗したかは以下の本で。

 

教育改革の幻想 (ちくま新書)

教育改革の幻想 (ちくま新書)

 

アクティブラーニングも本質的に言えば児童中心主義(問題解決学習)と思われます。だからこそ上記の本はまだ価値を失っていないと思います。

文部科学省は、大学教育改革のためにアクティブ・ラーニングを推奨しており、その一環として課題解決型学習をあげている

問題解決学習 - Wikipedia

 

 

実害が出るのは2020年の大学入試だと思います。ただこの分野の決定版がまだないと思います。ゆとり(2002)に関しては苅谷先生が前年(2001)に出しておりました。

だから、2020年大学入試改革は失敗する――ゆとり世代が警告する高大接続入試の矛盾と落とし穴

ゆとり教育は終わっていないのです。

日本の教育制度史

貧乏な日本がいかにして教育を(地方に)普及させたかという話。学校の先生の給与の一部は国が出しているわけですね。ただ数年前、減額されて地方財政と地方教育行政のリンク度が高まってしまいますけど。

 

教育と平等―大衆教育社会はいかに生成したか (中公新書)

教育と平等―大衆教育社会はいかに生成したか (中公新書)

 

 

外せないのが現・文科省というお役所。実は理想の日本人という問題で、省の外に影響された官庁です。三流官庁の悲哀です。

文部省の研究 「理想の日本人像」を求めた百五十年 (文春新書)
 

 

そして一体なんの意味があるのか教育委員会。行政の民主化、つまり戦後のGHQ改革から始まる行政改革民主化)としての教育。

 

教育委員会――何が問題か (岩波新書)

教育委員会――何が問題か (岩波新書)

 

そもそもなぜ公的教育費が少ないのか。つまり私費依存度が高く格差を生む原因でもあります。

公務員(先生=教育公務員)も少ないという問題もあるのですが割愛します。

 

日本の公教育 - 学力・コスト・民主主義 (中公新書)

日本の公教育 - 学力・コスト・民主主義 (中公新書)

 

 

 

日本初の大学は東大(東京帝國大学)である。そして世界初の工学部も東大である。その意味は?

慶応大の方が先ですが当時大学と認められていないため、名目上は東大が先です。実質は慶応だそうですが。

 

大学の誕生〈上〉帝国大学の時代 (中公新書)

大学の誕生〈上〉帝国大学の時代 (中公新書)

 

 大学史はおまけなので読まなくとも大丈夫です。

学力と家庭(地域)

学力とは何か?を考える上で前提となる社会調査。これを読んでいれば教育改革が成功するか失敗するかがわかります。現時点では外れしかやっていないと思います。AIの研究者も言ってましたが、先にやるべきことがあるんです。

 

大衆教育社会のゆくえ―学歴主義と平等神話の戦後史 (中公新書)

大衆教育社会のゆくえ―学歴主義と平等神話の戦後史 (中公新書)

 

 

そのアップデート版。大衆教育社会のゆくえ―学歴主義と平等神話の戦後史 (中公新書)は、資料の連続なのでハッキリ言って眠くなります。なのでお手軽な方はこちらです。

 

学力と階層 (朝日文庫)

学力と階層 (朝日文庫)

 

 学力調査

ゆとり前、ゆとり、ゆとり後です。

調査報告 「学力格差」の実態 (岩波ブックレット)

調査報告 「学力格差」の実態 (岩波ブックレット)

 

科目のお話

似た問題として英語があります。なぜ英語を話せないかはカリキュラムとか時間とかありますが、それは学校内の話で、学校外の話はこちらです。『学力と階層』とほぼ同じ認識です。

 

「日本人と英語」の社会学 −−なぜ英語教育論は誤解だらけなのか

「日本人と英語」の社会学 −−なぜ英語教育論は誤解だらけなのか

 

私立中で英語受験をやるようですが階層が反映されるのでそれほど変わらない気がします。

私立中学、英語の入試が急増 首都圏・近畿圏の3割:朝日新聞デジタル

英語の入試を導入する私立中学校が急増し、今年は首都圏と近畿圏の約3割に当たる137校で行われる(実施済み含む)ことが分かった。

 

 

もっと言うと英語というより日本人の世界認識が翻訳しても通じないという問題があります。物事のとらえ方が違うので翻訳しても伝わりにくいのだと思います。彼らの考え方はもう少しロジック重視です。というよりその部分しか通じないと思います。「明確でないものはフランス語ではない」と言いますが、実際はフランス人は明瞭に話すことを努力しているから明瞭なのだということです。

国語の先生が外国で授業をしたら(通訳を介して)、外国の子供がチンプンカンプンだったという事例があります。物事の把握が全く違うということです。

ということで日米比較です。実は欧米でもフランスとアメリカは違います。

6号:日米仏の思考表現スタイルを比較する

 

納得の構造―日米初等教育に見る思考表現のスタイル

納得の構造―日米初等教育に見る思考表現のスタイル

 

 

では、日本の国語は何をやっているのか?

 国語は道徳だという話です。

国語教科書の思想 (ちくま新書)

国語教科書の思想 (ちくま新書)

 

 

 

「国語」の近代史―帝国日本と国語学者たち (中公新書)
 

 

 

「学力」の経済学

「学力」の経済学

 

 

学校の不思議

集団化を目的とした教育。学校の嫌な感じは意図的ですね。

人間形成の日米比較―かくれたカリキュラム (中公新書)

人間形成の日米比較―かくれたカリキュラム (中公新書)

 

とりわけ摩擦の一因ともなったいる“個と集団”への意識はなぜ異なるのか。子供観の検討、初等教育の比較から、著者は集団への同調行動の二つのモデルを見出す。

「日本は集団主義」というのは神話であると日米比較(社会心理学)で明らかになっています。

それはこちらです。何分古いので、同じ著者の新しい方をがいいかもしれません。

安心社会から信頼社会へ―日本型システムの行方 (中公新書)

安心社会から信頼社会へ―日本型システムの行方 (中公新書)

 

 

滝山コミューン一九七四 (講談社文庫)

滝山コミューン一九七四 (講談社文庫)

 

 

 

「家族」と「幸福」の戦後史 (講談社現代新書)

「家族」と「幸福」の戦後史 (講談社現代新書)

 

 

 

 

おまけ

 

イギリスのいい子日本のいい子―自己主張とがまんの教育学 (中公新書)

イギリスのいい子日本のいい子―自己主張とがまんの教育学 (中公新書)

 

 

崩壊するアメリカの公教育――日本への警告

崩壊するアメリカの公教育――日本への警告

 

 

 

 

マシュマロ・テスト――成功する子・しない子 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)

マシュマロ・テスト――成功する子・しない子 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)

 

 

成功する子 失敗する子――何が「その後の人生」を決めるのか

成功する子 失敗する子――何が「その後の人生」を決めるのか

 

 

 

後半…があれば

海外発の教育は必ず失敗する~改革のつまみ食い問題~

なぜ海外流の教育は失敗するのか 西洋文化と日本文化の違いと日本人の原則

主体なき個(孤)の問題

予告編として『日本の思想』

 

日本の思想 (岩波新書)

日本の思想 (岩波新書)

 

なぜ思想かというとその精神がすべてのバックボーンになっているからです。アメリカ独自の思想、プラグマティズムが教育にも影響を与えているように(ジョン・デューイ)。日本人とそれ以外の知識の蓄え方が違うのです。ちなみに中国は欧米よりの様です。

 

日本人の法意識 (岩波新書 青版A-43)

日本人の法意識 (岩波新書 青版A-43)

 

 

 

PCのお供に良いキーボードを