教育関連の資料置き場 2nd.blog

教育関連の資料置き場です

日本人英語教育の誤解 社会学からの見解

英語教育については資料が出ています。大学教育の意義はデータ(資料)に当たること。現時点で定番はこの本『「日本人と英語」の社会学 −−なぜ英語教育論は誤解だらけなのか』で、この本しかないことは著者が嘆いている。つまり、政策にあたって(最近流行りの)エビデンスがない状態でことが進んでいる。

「日本人と英語」の社会学 −−なぜ英語教育論は誤解だらけなのか

「日本人と英語」の社会学 −−なぜ英語教育論は誤解だらけなのか

 

 英語に関しては他の教育関係と同じで学力の問題である。故に問題の根幹も同じ。

英語によって何かが変わることはあるかと言えばない。英語がなくてもそこそこ稼げる(統計は過去なのでこれからはわからないが)。理由は英語需要はあまり高くない。現にリーマン・ショックで英語需要が減った。

私見:なので、インセンティブがないので多くの人にとって趣味の範囲内になる。つまり一生懸命やる理由はほぼない。)

さらに学校の英語教育は時間数が少なすぎる。つまり学校内で終わる話ではない。英語→日本語だと2200時間かかる(アメリカ国務省の意見)。

日本のエリート層の英語の出来が悪い。庶民はどの国もだいたい同じ。某イタリアの専門家がイタリアの田舎に行ったら、英語話者と思われて微妙な対応をされたが、イタリア語を話すと相手(イタリア人)は安心したと言っていた。

学力と階層とほぼ同じ構造もあり教育とつく話には必読です。

学力と階層 (朝日文庫)

学力と階層 (朝日文庫)

 

 『学力と階層』は一般向けですが、『日本人と英語』は学術よりなので結構読むのは骨が折れます。新書で一般向けが出ないかなあと思います。ちなみに英語教育で統計的な話はこの本くらいしか出ていないです。

スピーキング授業はコストが高いのでクラス40人相手にするとたぶん授業が2つ3つ潰れます。あと学校の先生は雑用が多すぎるので授業以前の問題があります。特に中学は過労死レベル(残業が月80時間)で、世界で一番働いています(統計出ています)。

AI研究から読解力にいった研究者が言うように、そもそも英語より先にやるべきことがあるというのが研究から導かれる結論です。

www.nikkei.com

www.nippon.com

ほんとうにいいの? デジタル教科書 (岩波ブックレット)

ほんとうにいいの? デジタル教科書 (岩波ブックレット)

 

はてな村の人たちは読書家だと思ったけど、意外にこの手の本を読んでいないのかと思いました。

素人は作戦を語り、玄人は兵站を語る。日本人が足りないのは兵站と情報(インテリジェンス)。

『大衆教育社会のゆくえ』は『学力と階層』より前に出た本です。同じ著者で『学力と階層』はこの本のアップデート版です。話はそれほど変わらないですが、中公新書なので難しさがあります。というか資料いっぱいで眠かった記憶があります。

大衆教育社会のゆくえ―学歴主義と平等神話の戦後史 (中公新書)

大衆教育社会のゆくえ―学歴主義と平等神話の戦後史 (中公新書)

 

 学校の英語教育を知っているかどうかのリトマス試験紙

 英語必修は2002年からです。え?っと思った人は素人です。

「なんで英語やるの?」の戦後史 ??《国民教育》としての英語、その伝統の成立過程

「なんで英語やるの?」の戦後史 ??《国民教育》としての英語、その伝統の成立過程

 

 

日本の「ダメ英語」を叩きなおす

日本の「ダメ英語」を叩きなおす

 
平岡塾長の親指南―私が大学合格の秘訣をお教えしましょう (ゴマブックス)

平岡塾長の親指南―私が大学合格の秘訣をお教えしましょう (ゴマブックス)

 

 

小学校英語教科化をめぐって、日本人と英語にまつわる誤解(寺沢拓敬) - 個人 - Yahoo!ニュース

 

完全改訂版 バイリンガル教育の方法 (アルク選書)

完全改訂版 バイリンガル教育の方法 (アルク選書)

 

 

 

英語教育の危機 (ちくま新書)

英語教育の危機 (ちくま新書)

 

受験生不在の英語入試改悪 阿部公彦氏が「格差拡大」警鐘|政治|ニュース|日刊ゲンダイDIGITAL

日大が英語講師15人を集団解雇する事情 | プレジデントオンライン