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不味い給食問題

大阪市で始まった給食でしたが不味いという評判でした。大磯町でもやはり不味い。そして不衛生ではないかというニュースも出ています。なぜそうなったのかはいろいろ考察されていますが、改めて、まとめてみたいと思います。大学生のレポートみたいなものです。まずはことの発端である大阪市から。

【給食『餌』で論戦】生徒の発言に市議愕然、橋下氏「ご飯一粒残したら、親に怒られた。食育を」 - 産経WEST

大阪市中学校給食の改善に反対する維新の会 - Togetterまとめ

その前に先に結論を述べておくと、給食はそんな簡単な事業ではないということです。誰かが成果を上がるために性急に事を運んだことが原因です。行政はよくやっている。そして、必要なのは批判ではなくお金(税金)と時間です。時間は10年単位で必要です。

なぜ不味いのかはこの方が色々調べて考察されています。読んでいただければ満額回答が得られると思います。筆者も納得の感があり非常に参考になりました。

blog.livedoor.jp

給食には自校式からデリバリーまであり、おいしいのは自分のところ(学校)で作る自校式で、不味いのはデリバリー式です。

まとめると、大阪市で始めたデリバリー形式でそもそも不味いのです。不味い理由は、栄養士がついている(法の縛り)ため濃い目の味付けができません(塩分を抑制)。しかも食中毒予防のために冷蔵庫に入れます。そのため文字通り冷や飯を食うことになります。予算が少ないため、削るところは調味料となります。他の食材は必要な栄養価が決まっているので削れません。調味料を削るとものすごく不味くなります。

リスクが少ない分、販売価格を自由に決定できないこともあって利益を確保するのが難しい面もある。限られた売上のなかで最大限の利益を確保しなければならないからだ。そうなると削られがちなのは食材と労務費。

【続々】元給食営業マンが話題の「マズい」学校給食を考察してみた。 - Everything you've ever Dreamed

構造が同じだからどこでも同じことが起きます。

b.hatena.ne.jpここの問題はさらに深刻で、不味いうえに不衛生だということです。前者の不味い問題は、もう一つ解読に前進があり、それは町と業者が遠いということです。元営業マン氏の事件解読

delete-all.hatenablog.com

この方式の場合、食材の発注調達と献立を作成する担当者と実際に調理をする業者と提供がなされる場所(学校)間の連絡が密に出来る環境が必要となる。今回の場合、大磯町の栄養士と委託業者(綾瀬市)と現場の距離がありすぎる。神奈川に住んでいる僕の感覚でいえば大磯町と調理業務を行う業者所在地まで1時間以上かかる。

 さらに営業上なぜこの費用で引き受けたか、また行政は発注したのかというお話もあります。

delete-all.hatenablog.com

「まずい給食」業者、町非難し責任転嫁する文書 : 社会 : 読売新聞(YOMIURI ONLINE)

「まずい給食」横浜や相模原でも異物…同じ業者 : 社会 : 読売新聞(YOMIURI ONLINE)

どうもこっちの線もありそうです。

もうひとつファクターがある。意図的なものである。普通に注意を払って業務に当たれば年に100件の異物混入は起こるはずがない。僕が実際に経験した意図的は異物混入は「こんなマズい給食フザケンナ。トラブルを起こして迷惑をかけてやろう」的な食べる側が起こすテロ型と「仕事多すぎる。トラブルを起こして仕事を減らそう。どーせ人不足で首にならないし」的なブラック環境型があるので関係各位には原因の究明に努めてもらいたい。

【続】元給食営業マンが話題の「マズい」学校給食を考察してみた。 - Everything you've ever Dreamed

各自治体の給食の実施率はこちらで。小学校はほぼ100%。中学校でばらつきがあり、大磯町のある神奈川県はなぜか異常に低いです。

geopolitics.hatenablog.com

こちらにあった記事(不味い給食が生まれる構造)の追加で書きました。

geopolitics.hatenablog.com

毎年、日付を変更しただけの同じ要項で入札を実施してはうまくいかない案件があって、入札説明会で「少しは学習しなさいよ。もしかしてバカなんですか?」と文句を言ったことがある。

【続々】元給食営業マンが話題の「マズい」学校給食を考察してみた。 - Everything you've ever Dreamed

これは公務員の特性で新しいことはやりたがらない→責任問題になるので前例主義になりがちというのが関係していると思います(日本特有の減点主義)。あと担当は5年くらいで変わるのでノウハウの蓄積はあまりないと思います。引継ぎはやっていると思いますが。

システム課に限らず市役所の人員は基本ローテーションするよ。 導入当初の担当者が残っていることは珍しいし、30年も前に導入した汎用機のことなんてここ10年に入った職員にはわからないよ。

京都市が今回失敗したような、自治体のシステム更新について

 仕事が多すぎて雑になりがちというのもあります。公務員は少なすぎるんです。

それにしても改行無しで意味の通る文章を書けるのはある種の才能かな。キーボードは何を使っているのだろう。東プレかな。

続報。読売が取材しています。

「まずい給食」はなぜ配られたのか : 深読みチャンネル : 読売新聞(YOMIURI ONLINE) 1/3

「まずい給食」はなぜ配られたのか (読売新聞(ヨミウリオンライン)) - Yahoo!ニュース